〇両角委員 私からは、大きく二点について質問させていただきたいと思います。
 まず一点目でございますが、海洋を漂う五ミリ以下の大きさの微小なプラスチック片、マイクロプラスチックについて伺います。
 マイクロプラスチックは、海水中の有害物質を濃縮させ、それがさまざまな生物の体内に取り込まれるなどしており、本年のG7エルマウ・サミット首脳会議でも取り上げるなど、近年、注目が集まっております。
 我が国でも、環境省が日本周辺海域での調査を進めており、この十月には、東京湾においてマイクロプラスチックの調査を実施もされております。東京都は、東京湾を抱える自治体として、まずはこの実態を把握することが、この問題への対処の重要な第一歩であると思います。
 そこで、平成二十六年度に実施をいたしましたマイクロプラスチックに関連する都の調査の実績を伺います。

〇遠藤環境局長 都は、平成二十六年度に海岸漂着物の発生源及び効果的なモニタリング方策に関する委託調査を実施し、その中で、比較的海ごみが多いといわれる東京港内の京浜運河における浮遊物採取調査を実施いたしました。
 調査は、ニューストンネットと呼ばれる目の細かい網を船舶で合計二十分間曳航し、網で採取したマイクロプラスチックの数を数える方法により行い、この調査の結果、海水一立方メートル当たり十六個のマイクロプラスチックを確認したところでございます。

〇両角委員 京浜運河で調査をされているということでありますけれど、東京湾にはほかにもポイントがあるわけでございますので、ぜひこの調査をさらに広げていただきたい、このように要望させていただきます。
 人体への影響も懸念をされる環境問題であるにもかかわらず、現時点では、マイクロプラスチックという言葉すら聞いたことのない方も多いと思います。そして、都民の認識は高くないのではないかというふうに感じるわけでございますが、このような状況の中では、実態把握とともに大切なのは、都民にマイクロプラスチックについて知ってもらうことであると。すなわち、都民への啓発と情報提供が非常に重要であると思います。
 しかしながら、環境局のホームページを拝見しましてもほとんど、マイクロプラスチックについての情報提供というものが少ないという状況にあります。
 そこで、この平成二十六年度に、都はマイクロプラスチックに関する広報啓発をどのように実施したのか、取り組み実績を伺います。

〇遠藤環境局長 平成二十六年度には、海ごみの発生抑制に関する効果的な普及啓発について検討を実施いたしました。この結果を踏まえまして、現在、ポスター、パンフレット等の制作を進めているほか、今月六日には、プラスチックによる海洋への影響や、国、都及びNGOが行った海ごみ問題に対する取り組みについて広く紹介する、海ごみ問題を知っていますかというシンポジウムを開催するとともに、その内容をフェイスブックでお知らせするなど、広く都民に対し普及啓発を図っているところでございます。

〇両角委員 二十六年度は、この普及啓発の検討を行ったということで、実際の取り組みは残念ながら行われていないということだと思います。
 二十七年度、今年度でありますけれど、先日、この都議会の下の会議室におきましてシンポジウムも開かれて、啓発活動、熱心に皆さんが参加をされていたということでありまして、その結果も今、環境局のホームページにアップをされているんですが、残念なのは、六クリックぐらいしないと、そこにたどり着けないんですね。見つけるのが大変だということで、もう少し前面にばあんと出していただきたいなというふうに思うわけであります。この余り知られていないマイクロプラスチックについて、都民の意識を啓発するためには、各種媒体を活用して、できるだけ大々的に情報提供や広報を実施すべきではないか、このように考えます。
 ですから、できるだけ速やかにマイクロプラスチックに関し、まとまった情報を局ホームページ、例えば環境局のホームページに入れば、そのトップにどんと出ているような形にするとか、あるいは年間五千万部近くを発行し、誰もが手にとることができる媒体であります「広報東京都」にコラム掲載をするなど、各種媒体を積極的に活用してマイクロプラスチックに対する都民理解を深め、意識啓発に努めるべきと思いますけれど、見解を伺います。

〇遠藤環境局長 都はこれまでも、海ごみ問題に関しまして、環境教育情報誌を通じた情報提供を実施するとともに、シンポジウムの開催や、都ホームページを通じた普及啓発を行ってまいりました。
 今後とも、現在作成中のパンフレットなどを含め、さまざまな広報媒体を活用いたしまして、海ごみの問題に関する効果的な普及啓発に取り組んでまいります。

〇両角委員 今年度は、パンフレット等の作成というふうに伺っておりますので、ぜひいいものをつくっていただいて、しかもある程度、マイクロプラスチックという問題があるんだということを都民に知っていただけるようなインパクトのある広報活動を展開していただきたいというふうに思います。
 今、実態を把握するというお話をしました。そして、広く情報提供して啓発をするということが大切ではないかというお話をさせていただきましたが、同時に大切なのは、このマイクロプラスチックの発生源を減らす取り組みであると思います。
 この発生源としては、プラスチックごみのほかに、洗顔剤や歯磨き粉などに含まれる微細なマイクロビーズというものがあります。これは、下水道でも処理がし切れずに、分解されないまま海洋に漂って、プランクトンの体内にまで取り込まれているということが報告をされております。
 このような中で、アメリカのカリフォルニア州では、発生源を断つために、このマイクロビーズの製造、販売を五年後に全面禁止をする州法を成立させたということであります。この千三百万都民が暮らし、産業が集積し、経済活動が活発な東京こそが国に先駆けて、マイクロビーズなどマイクロプラスチックの発生源となる物質の発生抑制に向けた仕組みを整えるべきと思いますけれども、そのためにも、まずはマイクロビーズ規制に向けた調査研究などを進めることを提案させていただきたいと思いますが、見解を伺います。

〇遠藤環境局長 マイクロビーズの規制等に関しましては、基本的に国が行うべき事務と考えております。
 都としては、マイクロプラスチックの原因といわれる海洋におけるプラスチックごみの削減に向けて、まち中や河川等におけるポイ捨ての禁止など、陸域におけるプラスチックごみの発生抑制等に引き続き取り組んでまいります。

〇両角委員 発生抑制が大変効果があるということをシンポジウムで勉強もさせていただきました。
 しかしながら、東京都政の歴史を見れば、公害が大変激しいときに、都が国に先駆けていろんな規制を実施した。そして問題提起をして、問題をクリアしていった。あるいは、石原都知事のときもそうです、大気の問題に東京都が国に先んじて問題提起をしていった、そういう歴史があるわけでございますから、環境局には、国に先んじていただくというような姿勢も持っていただきたいと思います。
 続きまして、明治の森国定公園の高尾山について伺いたいと思います。
 高尾山は私の地元にある、大変今観光客でにぎわっている山でありますけれど、平成十九年にミシュラン三つ星を獲得して以来、訪問者が急増しております。平成二十六年度には、三百六十万人に訪問者が及ぶと推計をされております。
 先日、温泉施設というものがオープンをしまして、大変活況を呈しております。二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて、外国人観光客を含めた高尾山への訪問者はさらなる増加が見込まれると、そのように考えるわけでありますけれど、そこで伺います。
 自然公園の管理に当たっては、自然環境の保全、それと活用、両方の視点が重要であると思います。それぞれについて、平成二十六年度の取り組みはどのようなものであったのか、また、管理に当たっての課題をどのように捉えているのか、伺いたいと思います。

〇遠藤環境局長 年間三百万人以上の人が訪れる明治の森高尾国定公園において、都は、自然環境の保全と活用を図るため、施設の整備と管理を実施しております。
 平成二十六年度は、登山道一・五キロメートルとビジターセンター及びトイレ二カ所の改修などを実施いたしました。また、日々の管理として、レンジャーの巡回による植物の盗掘防止や、木道の点検補修等を行い、来訪者の安全な利用環境を確保しているところでございます。
 一方、近年はトレイルランニングなど利用形態の多様化が進んでいるため、利用形態に応じて守るべきマナーを明らかにした自然公園利用ルールを昨年度策定いたしましたが、引き続きこれを周知していく必要があると考えております。

〇両角委員 国定公園のスキームの中で、管理は東京都が実施をするということであります。高尾は、山の上の方でトイレが大渋滞をしていたんですけれど、東京都の方で平成二十四年に、このトイレの改修、増設等をやっていただいた結果、今はトイレの大渋滞というのも大分改善をされてきました。
 一方で、先日も高尾山、登ってまいりましたけれど、登山ルートによっては大雨で土が削られて、階段の段差が五十センチ、六十センチというような状況になっているところもあります。
 例えば、びわ滝ルートというのがあるんですけれど、びわ滝道といわれている自然を生かしたその道は、多分大雨が来て、大分えぐられたような状況になっておりました。知り合いのレンジャーに聞きましたところ、もう三年以上前からそういう状況が続いているという話だったんですけれど、大勢の登山者が訪れた折には、こういった場所は危険だなというふうにも感じるわけであります。
 そこで、高尾山の登山道の現状と整備と管理の方針について伺いたいと思います。
 さらにお答えをいただきたいのは、今指摘をさせていただいた箇所、これからもみじのシーズン、紅葉シーズンで人がどんと訪れてまいりますので、速やかに改善をしていただきたいと思いますけれど、都の見解を伺います。

〇遠藤環境局長 高尾山は、幅員の広いなだらかなコースや、石なども多い比較的急峻なコースなど、利用者がみずからの体力や技能に合ったコースを選ぶことができる多様な登山道を有した山でございます。都は、利用者の安全と快適性を確保するため、これらの登山道の点検や改修整備を計画的に実施しております。今後とも、登山道の特性に応じ適切に対応してまいる所存でございます。
 なお、委員ご指摘の箇所につきましては、私は今詳細を存じ上げておりませんけれども、現状を確認して適切に対応してまいりたいというふうに思います。

〇両角委員 これからまさにシーズンが訪れますので、所管の方で確認をしていただいて、登山道、快適な登山、観光ができるように対処していただくように要望して、質問を終わります。