平成26年度第1回定例会において、両角みのるが国家戦略特区の指定に向けた東京都の取組について文書質問を行い、それに対する東京都の回答がありましたので質問文と答弁書の全文を掲載いたします。

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平成26年第一回都議会定例会
文書質問趣意書

提出者 両角みのる

 

一 国家戦略特区の指定に向けた東京都の取組みについて
東京都では平成24年度からアジアヘッドクォーター特区事業を展開し、国の特区制度を活用した外国企業の投資促進に取組んでいる。この事業により外国企業を誘致し優れた経営資源を受入れ、国内企業の販路拡大と新たなビジネスチャンス創出を通じて東京と日本の国際競争力を強化するとしている。
当事業では2015(平成27)年中に、「アジア地域の業務統括拠点・研究開発拠点50社を含む500社以上誘致」することを目標に掲げており、目標達成には誘致のスピードを加速していくことが不可欠である。
こうした状況下、平成25年12月、国家戦略特別区域法が成立。平成26年2月25日に特区の指定に関する基準等を定めた基本方針が閣議決定された。国では本年3月末までに基本方針に基づき政令による区域指定を行い、区域指定と一体になった区域方針を内閣総理大臣が決定するとのことである。
今、経済面でのグローバル競争が益々激しさを増すなかで、海外からの投資を呼び込むことは、日本にとって非常に重要なのは勿論、世界の主要なまちとの都市間競争のただ中にある「都市東京」にとっても大変に重要なテーマである。
以上見てきたように、東京都は国家戦略特区指定を確実なものとし、アジアヘッドクォーター特区の展開を踏まえた更なる一手が求められていると考える。
そこで、国家戦略特区について以下伺うものである。
1 国家戦略特区指定に向けた都の基本的姿勢はどのようなものか示されたい。
2 国家戦略特区指定に関し、都内部では、いかなる作業をどこまですすめているのか。また、国とはいかなるやり取りをしてきたのか、昨年9月の意見提案以降のやり取りについて時系列で示されたい。
3 当然に情報収集に努め他地域の状況把握をすすめてきたことと思うが、現時点での他地域の状況把握についてお示しされたい。
4 東京都「国家戦略特区タスクフォース」の設置目的、構成メンバー、これまでの開催状況および各会で議論されたテーマと決定事項及び今後の日程について示されたい。
5 舛添知事も強い意欲を示している特区指定は東京の将来にとってもエポックを画す重要事であり、「車輪の両輪」である議会と行政は、節目ごとに情報を共有し、特区に関して理解を深め、協力すべき点はすべきと考える。
「国家戦略特区タスクフォース」も既に数回会議が開催されていると報道ベースでは伝えられているが、国家戦略特区に関し、議会に対しては、いつ、どのような形で、いかなる情報提供をしてきたのか詳らかにされたい。情報提供がなされていないとすれば、その理由は何か。
6 報道では、「国家戦略特区ワーキンググループ」が各都市にヒヤリングを実施していると伝えられているが、都に対する「ワーキンググループ」のヒヤリングは実施されたのか、されていないのか。また、ヒヤリングを受けたとすれば、その概要についてお示しされたい。ヒヤリングに関し、回答することができない、または議会への情報提供ができないのであればその理由を、根拠を付して明確にお示しされたい。

平成26年第一回都議会定例会
両角みのる議員の文書質問に対する答弁書

質問事項
一 国家戦略特区の指定に向けた都の取組について
1 国家戦略特区指定に向けた都の基本的姿勢はどのようなものなのか、所見を伺う。

回答
東京都は国家戦略特区で、これまでの外国企業を対象とした取組に加え、都内中小企業と外国企業とが共同で行う新規創業や、世界進出を目指すベンチャー企業の立ち上げの支援に取り組んでいくことが必要と考えています。
4月25日に国家戦略特区の指定を受けたところであり、今後、医療をはじめとして成長が期待できる分野で、新しいビジネスが次々と生まれるよう、改革を進め東京と日本の経済の活性化に取り組んで行きます。

質問事項
一の2 国家戦略特区指定に関し、都内部では、いかなる作業をどこまですすめているのか。また、国とはいかなるやり取りをしてきたのか、昨年9月の意見提案以降のやり取りについて、時系列で伺う。

回答
東京都は平成25年9月11日、国家戦略特区提案書「世界で一番ビジネスのしやすい国際都市づくり特区」を国へ提出し、その後同年9月17日及び平成26年2月17日に国家戦略特区ワーキンググループからのヒアリングを受けました。
都は、更に充実した提案を国に行うため、「国家戦略特区タスクフォース会議」を設置し、平成26年3月28日に、国家戦略特区提案書「東京発グローバル・イノベーション特区」を国へ提出しました。

質問事項
一の3 現時点での他地域の状況把握について伺う。

回答
他の提案者の内容については、ホームページをはじめ公表資料を活用して情報収集を行っています。

質問事項
一の4 「国家戦略特区タスクフォース」の設置目的、構成メンバー、これまでの開催状況、各会で議論されたテーマと決定事項及び今後の日程について伺う。

回答
「国家戦略特区タスクフォース」は、東京都として国家戦略特区に対して更に充実した提案を行うため設置しました。
前田副知事を座長とし、関係4局などで構成されています。
3月24日までに6回開催し、第1回会議及び第5回会議では、民間企業からのヒアリング及び意見交換を行い、第6回会議で提案を取りまとめたところです。
なお、今後の開催日程については、未定です。

質問事項
一の5 国家戦略特区に関し、議会に対しては、いつ、どのような形で、いかなる情報提供をしてきたのか伺う。情報提供がなされていないとすれば、その理由について伺う。

回答
平成25年9月17日の総務委員会事務事業質疑の事前説明で、9月11日に国に提案した内容及び直近の取組状況について説明を行っています。また、平成26年3月28日に国に国家戦略特区提案書を提出しましたが、その旨についても同日各会派に情報提供したところです。
なお、個別の問い合わせについては、その都度説明を行っています。

質問事項
一の6 都に対する「ワーキンググループ」のヒヤリングは実施されたのか、されていないのか。また、ヒヤリングを受けたとすれば、その概要について伺う。ヒヤリングに関し、回答することができない、または議会への情報提供ができないのであれば、その理由及び根拠について伺う。

回答
都は、国から国家戦略特区ヒアリングを受けておりましたが、その取扱いについてこれまで国は非公表の方針であったため、各問い合わせに関して、その旨の説明を行ってきました。
今回の文書質問を受け、改めて国に確認したところ、開催日は公表可能との回答を得たため公表するものです。